やるかやらないかを決める始動・活動エネルギーと、当たり前の基準との関係
やるか、やらないか。
やらなければならないのにやるのが面倒なのって自分のせいなのか。
1. 始動・活動エネルギー
化学の世界でよく出てくる活性化エネルギーの図がとても分かりやすいので、今回はこの概念を使って説明したいと思います。
ちなみに、下に出てくる図は全て「概念」なので、細かい突っ込みはご勘弁。
図1:始動エネルギーと活動エネルギー
まずは図1をご覧下さい。左下から始まって、ぐぐっと上がって下がるこの図。勝手に名前を付けて見ました:始動エネルギーと活動エネルギー。
- 始動エネルギー(始E):行動を開始するときに必要な頑張り・エネルギー
- 活動エネルギー(活E):行動・活動中に必要な頑張り・エネルギー
何か行動を起こそうと思ったとき、実際に始めるのはちょっと億劫で、でも、一旦やり始めると思ったよりしんどくない。こんなことよくありますよね。
この、始めの億劫な気持を打破するのに必要な力が「始動エネルギー(始E)」。行動を起こしているときに使ってる力が「活動エネルギー(活E)」。
基本的には、
始E > 活E
つまり、
億劫E > そうでもないE
みたいな感じ。「やり始める時のエネルギーはいっぱい必要」というのがこの記事が伝えたかった1つ目です。
まずやり始めることが重要なんですね。
(ちなみに、この始Eの部分が化学で言う活性化エネルギーです。)
2. 当たり前の基準との関係
始Eと活Eの話を踏まえた上で、これらと当たり前の基準との関係を考えます。
ちなみに、当たり前の基準については以下の記事で詳しく書きました。
全てを説明し得る、2つの当たり前の基準について - ~おかもん放浪中~
さて、この当たり前の基準がどう作用するのか。下の図をご覧下さい。
図2:山の高さの変化
1つ目に考えられるのは、この山の高さが低くなる(高くなる)ことです。ここでは始Eのみが増減しています。山の高さは始める時に超えなければならないハードル、つまり、
周りにいる経験者から得られる情報の有無や心理的なハードル
を表しています。
- 海外留学している人や留学生が身近に沢山いる環境では、海外留学することをおおごとだとは捉えません(図2の3の状態)。今まで留学に行ったことのない日本人だけとしか接した事がない人にとっては、留学は大きな壁です(図2の1の状態)。
それでは次の図をご覧下さい。
図3:土台の高さの変化
2つ目に考えられる事は、この土台の部分が変化することです。これに伴って、始Eも活Eも増減します。土台は自分が今いる場所、つまり、
自分が今持っている力
に相当します。
- 周りが国際的な時、英語力や国際的な教養のレベルは高いでしょう(図3の3の状態)。周りが全て日本人な時はその逆でしょう(図3の1の状態)。
3. 結論
このように、当たり前の基準が変化することで、行動のしやすさにも影響することが分かってもらえたかと思います。
例えば、私は色んな国に行ったり色んな言語を勉強したりしていて、行動的だなーとよく言われます。でも、(海外で)知り合った人達の中にはもっと凄いことしている人がいっぱいいるわけで、その中で当たり前の基準が変化していっただろうことは想像に難くありません(その「凄い人」も、自分の当たり前の基準が…)。初めての海外はかなり勇気が要りましたし。
是非、この基準論を意識して日常を過ごしましょう!