30秒をうまく使ったチーム -Double Dutch Contest 2016-
1つ前の記事で、Double Dutch Contest 2016についての雑多な感想を書きました。
今回は、印象に残っている、「30秒をうまく使ったチーム」について書きます。
事前知識
1日目:予選 (Double Dutch Contest Japan 2016; コンテストジャパン)
2日目:本選 (Double Dutch Contest World 2016; コンテストワールド)
パフォーマンス時間は、
1日目 2分ー2分半
2日目 2分ー3分
つまり、2日目のWorldに残ったチームは、少なくとも30秒間多く演技ができる権利を与えられています。
このルールが始まったの、そんなに昔じゃない気がします。正確に覚えていませんが、2011年あたりだったかと。
今まで
2日目で30秒増えるとなったときに、皆さんならどう考えますか。
ぱっと思いつくのは、とっておきの技を1日目は隠しておいて2日目でやること。でも、1日目を上位で通過しないと2日目が出られないので、温存作戦はあんまり良いアイデアじゃない気がします。
ということで、今までの大会では、オープニングで、とってつけたような縄をほとんど使わない演出(登場の仕方)にその30秒を当てるというのが多かったです。
1日目と全く同じ曲を使うチームが一番多いですがね、変えているチームは、ということで。
今大会、Contest 2016
そんな中、今大会では1日目と2日目の30秒をうまく活用したチームがいくつかいたのが印象的でした。
What Makes Us Different
付け足したオープニングで縄は使いませんでしたが、印象に残っているところ。元々それぞれが所属していたチームで使った音を、一人ずつの登場に合わせて使っていたようです(元々のチームの音を詳しく覚えていないので推測ですが!)。
ROYAL BRAIN
ここ数年ContestのU-19部門で優勝しまくっているROYAL系のチームです。ここは、もともと演技に入っているレベルの高い一連の動き(技)を、ほぼ無音でやりました。
演技全体として見ると2回同じことをやることになりますが、曰く「このレベルは楽勝であることを示したかった」そうです。ROYAL系ならではの発想です。
DEAD OR BOUNCE
これは先に動画を見てもらいたいです。解説するとネタばれになっちゃいます。
見てもらえましたでしょうか。
この演技、実は1日目のJapan大会の時には、最後の短い縄のパートは1回しかありませんでした(上の動画で敢えてミスしたところ、ここが通って終わりでした)。
私を含め、それを知っていた観客は、最後の最後でミスをしたと思って、評価をガクンと落としました。そのマイナス評価を裏切って、更に短くして成功させたところ、一度マイナスに触れただけあって大きくプラスになりました。
コンテスト至上、最も30秒をうまくつかったチームと言えますね。
最後に
DEAD OR BOUNCE、ほんとに最初からこの構成を考えてやっていたら感服します。
ここまでうまくできなくても、1日目と全く同じ演技をするのではなく、伸ばせる30秒をうまく使うチームが多くなれば更に面白くなりますね。