学んできた5つの言語の特徴と、今から始めるべき言語
新しく言語を始めたいと思った時、何を基準に選べばよいのでしょうか。
前回の記事(5ヶ国語を勉強して分かった6つの事 - ~おかもん放浪中~)では語学学習を通して学んだ一般的なことを書きました。今回は、今まで学んできた言語の特徴を具体的に書いていきたいと思います。
頑張ってたくさん書いたのですが、色々とややこしくなってしまったので主観的に短く書き直しました!一番下に最初の文章を残してあるので興味のある方はどうぞー。
「各言語の特徴」
[日本語] 母語
[英語] 文法は簡単、発音と語彙が難しい
[ドイツ語] 文法が一番ややこしい、発音が堅い感じで屈強な感じ
[フランス語] スペイン語と同様に時制変化が多くて面倒、発音が難しいが美しいと評判
[スペイン語] 時制変化が面倒、発音は簡単
語学学習で一番始めにつまずきがちなのが発音ですよね。日本人にとって、通じるレベルまでいくための発音の難易度は、
「発音の難易度」
(簡単) スペイン語<<<ドイツ語<英語<フランス語 (難しい)
でしょうか(かなり主観的)。この発音しやすさがスペイン語が簡単だと言われている所以だと思います。文法の難易度は、
「文法の難易度」
(簡単) 英語<<フランス語≒スペイン語<ドイツ語 (難しい)
でしょうか(かなり主観的)。ただし、どの言語にもかなり似通った部分があるために、英語を習ったことのある人は英語ほど難しく感じないかもしれません。
おススメの言語
さて、それではどの言語を勉強したらよいのでしょうか。
一番おススメの言語、それはずばり、
「興味のある言語」
です。なんだよそれ、と思った方ごめんなさい。でもやっぱりそうなんです。
もう少し精確に書くと、
「興味があることを詳しくできる(学べる、遊べる、読める、、、)言語」
です。これは語学学習だけじゃないですが、興味があることを学習する能力は物凄いです。フランスの歴史に興味のある人はフランス語、ビールに興味のある人はドイツ語、スペイン人と話すのが好きな人はスペイン語、マンガが好きな人は日本語を勉強するのがもっとも効率が良いのは自明です。
ただ、そんなことはみんな分かっていると思うので、それはそれとして、個人的なおススメ言語を書きたいと思います。勿論、英語を話せたら広がる世界というのは非常に魅力ではありますが、ここは「スペイン語」を推したいと思います。
理由は、
日本でスペイン語を話せるというのは、英語が話せるより100倍インパクトがありますし(オリジナリティ)、それなのにかなり広範囲で通じるというメリットがあります。
アメリカ大陸には豊かな自然や様々な文化があり、現地の人と現地語で会話できるというのは旅行する上でもかなりの利点です。更に、中米(特にグアテマラ)は物価が安く、語学学習を安価に行える土台があるのです。
学習する際にも、一番始めのつまずきポイントである「発音」が簡単であるために、継続しやすいという点もプラスですね。
まとめ
ここではスペイン語を推しましたが、やはり興味がある言語が一番ですよね。どれだけ話せる人が少なかろうが、興味があることに関連する語学を勉強しましょう!
[各言語の特徴・詳細版]
*下記、括弧内は(母語話者数/その順位)です。 Summary by language size | Ethnologue
1. 日本語(1億2千万人/9位)
日本って世界的に見てもかなり人口多い方で、例えばドイツの1.5倍です。日本を極東の小国と思うのは間違いな気がします。
言語の特徴は母語なので省略。というかよく分かりません。ただ一つ言える事は、きちんとした日本語(母語)を話せない人はきちんとした外国語を話せないということです。これについては後日詳しく。
2. 英語(3億4千万人/3位)
母語話者数は3位ですが、英語が確実に世界で一番通じる言語です。
特徴は、
- 西欧系言語(英・独・仏・伊・西・葡など)の中で動詞の活用が格段に簡単なこと
- 母音(a, i, u, e, o)の読み方に規則性がなく、発音しにくい音が多いこと
- 動詞と前置詞の組み合わせで意味が幾重にも変化すること
1は、いわゆる「三単元のs(3人称・単数・現在の時に動詞にsを付ける、例:He plays soccer.)」を除くと人称変化がないということでして、非常に勉強しやすい言語だと思います(世界で最も使われている理由に挙げる人もいるそうです)。ただ、2,3が英語学習を難しくしている要因ではないかと思います。
3. ドイツ語(7千8百万人/12位)
主にドイツ・オーストリア・スイスの大部分・ベルギーの一部あたりで使われています。発音の特徴から、ドイツ語に「屈強なイメージ」を持つ人が多いです。
特徴は、
- 名詞に性が3つあること
- 冠詞(英語でのa, the)が格により4段階に変化すること
- 2つ目以降の動詞が最後に行くこと
です。ラテン系言語にも存在する名詞の性(男性名詞・女性名詞)ですが、ドイツ語には中性名詞もあります。それぞれに冠詞の形が異なり、それぞれが4段階に変化するため、正しく使用する事はかなり困難です。
ただ、どの名詞が何を表しているのか(主語、目的語など)が明確に分かるため、一旦慣れてしまえば非常に明快な言語だということです(私は全くそのレベルになれませんでしたが)。
4. フランス語(7千5百万人/14位)
フランス・スイスの一部・ベルギーの一部・カナダの一部・アフリカ北部などで話されていまして、国連6公用語の1つです。発音がとてもきれいだと言われています。
特徴は、
- 冠詞を後ろの名詞にくっつけたり、2つの単語を繋げて発音したりするなど発音に関する規定が多いこと
- 鼻母音と呼ばれるan, in, en, ain, onなどの発音自体が難しく、更にそれらの違いを出すのも難しいこと
- ラテン系言語の特徴(多くの時制、動詞の人称変化、形容詞の後置修飾)
です。上記1,2に加え、日本人にとって分かりにくい「rとlの違い」を超えて「r」の発音自体も難しい(外国人にとっても)など、発音に関する難しさはある気がします。また、他のラテン系言語である3言語(スペイン語、イタリア語、ポルトガル語)とは比較的似ていないです。形容詞の後置修飾(例:fleur(花) rouge(赤い))も英語から入ってくる人にとってはなじみにくいかもしれません。
5. スペイン語(4億1千万人/2位)
スペインと中南米のほとんどの国で話されている言語で、アメリカでも特に南部ではかなり通じるそうです。その分、国によって使う言葉が微妙に違います(方言みたいなもの)。
特徴は、
- 発音の仕方が一意に定まっており、発音自体も難しくないこと
- ラテン系言語の特徴(多くの時制、動詞の人称変化、形容詞の後置修飾)
です。他の言語と比べて難しいところがあんまりないのですが、強いてあげれば「r, rr」の発音が舌を巻くところでしょうか。フランス語と同様、多くの時制が学習者を悩ませます。