~おかもん放浪中~

縄の魔術師、おかもん!なわとび(単なわとび・ダブルダッチ・2in1など)の紹介の他、五ヶ国語制覇への道も!

なわとびの世界大会を比較 ~FISACとWorld Jump Rope、そしてDDC~

夏のイベントといえば、なわとびの世界大会ですよね!

 

私は、2012年のFISAC世界大会(アメリカ、フロリダ)にジャッジとして参加、2015年のWJR(World Jump Rope)に選手兼ジャッジとして参加、と2度参加したことがあります。

 

更に、ダブルダッチ限定ではあるものの、Double Dutch Contestという世界大会にも出場したことがありますので、その経験を踏まえて、各大会の特徴をまとめたいと思います。

今週からFISAC大会も始まってますからね、色々と知識を持ってLIVE STREAMを見て、応援しましょう!

 

1. 各大会まとめ

競技とパフォーマンスの違い、大会の大まかな違いはこのページでまとまっています。

なわとび・ダブルダッチ 各大会の位置付け [楽しもう!なわとび ~Let's Enjoy Skipping!~]

 

大雑把に言うと、

FISACとWJR => 競技、総合なわとび

DDC => パフォーマンス、ダブルダッチだけ

です。

 

FISACは約20年前に第1回大会を開催した組織で、最も古いなわとびの世界組織です(2年に1度の大会で、今年で11回目)。

 

WJRは、2012年から始まった比較的新しい大会(&組織)ですが、プロモーションが非常にうまく、すでにFISACと並ぶ大きな大会となっています。

 

DDCは、音楽とダブルダッチパフォーマンスを融合させた、フュージョンスタイルと呼ばれるパフォーマンスの大会です。2002年に第1回が開催されまして、日本がこの分野をリードしています。

 

2. 各大会の違い

ここからは私の主観が多分に入った内容です。

 

FISAC:

明確にレベル(点数)が定められていて、かなりの程度点数を予想できる。良い点は、チャンピオンが決まった時に不満がでにくいところ。ただし、ルールが厳格な故に、新しい概念の技や動きに点数が付きにくく、演技に広がりが見られないともいえる。

 

WJR:

曖昧なルールであることで包容可能なスタイルが幅広く、新しい動きや技に点数を与えやすい。そのため、審判の主観で点数が大きく左右される可能性がある。

 

DDC:

基本的に明確なルールは存在せず、技術点、構成点などで評価するものの、パフォーマンスとして観ている人をどれだけ沸かせられるのかが判断の基になる。

 

3. ダブルダッチで考えると

ダブルダッチを一番狭く見ているのがDDCです。

なぜかA面(ターナーターン)が例外として定められている以外は、基本的に2本の縄が逆方向に回転しているもののみがダブルダッチとして評価されます。

 

一方、FISACでは、位相がずれていれば(2本の縄が同時に地面につかなければ)、ホイール系の技も点数に入ります。ただし、ターナー(というか、縄を持つ人)は2人でなければならず、ジャンパーは全員縄の中で技を行わないと点数になりません。

 

WJRでは、ダブルダッチの概念が一番広く、縄を3人、4人で持つものも許容されていると考えられます。トラベラーや2人跳びのような技を行うこともあり、誤解を恐れず言うと、縄を2本使っていれば何でもありです。

 

このように、ダブルダッチの考え方は、

DDC < FISAC < WJR

となります。

単なわとび(シングルロープ)についても、許容する範囲という意味では、

FISAC < WJR

というのは変わりません。

 

4. まとめ

大会毎にいろいろなルールがあり、いろいろな演技が楽しめます。

最近はLIVE STREAMINGで生の演技を見ることができますので、最低限の知識を持って応援しましょう!

 

FISACのLIVE STREAMはこちらから!7/27からいよいよ世界大会開幕です!

Sportway - World Rope Skipping Champinonships 2016

 

終わってしまいましたが、World Jump RopeのWebsiteはこちら!

World Jump Rope Federation