Double Dutch Contestのロープ制限に関して
今年も、Double Dutch Contest Japan & World の季節になってきました。
例年3月末に行われる、日本で最も古いダブルダッチの大会で、フュージョンスタイル(音楽とダブルダッチを融合したスタイル)としては世界で最も大きな大会なんだと思います。
まずはじめに強調しておきたいのは、私はこの大会が結構好きです。日本全国からこんなに多くのダブルダッチャーが一同に会するなんてこの日以外ありません。
行くだけでいろんな人と会えて楽しい、そんな日ですね。
今年は、去年に引き続き大会には出場しませんが、とても楽しみにしています。
それを踏まえた上で、タイトルの話。
流れ
実は、今年のコンテストのルールが発表されたときから、ビーズの使用禁止に関しては記載がありました。これが1月12日ですね。理由は、会場の都合(床が傷つく)だそうです。(ワイヤーロープはもともと禁止って書いてましたか?HPが書き換わっていて確認できてません)
チームによって色々あるでしょうが、私の場合、半年前くらいから構想を練って練習しています。これは長い方。ただ、少なくとも12月くらい(4ヶ月前)からは動き始めてるでしょうね。
ですので、1月の半ばにいきなり「今年はビーズ禁止です」と言われても、ちょーっと困るんです。縄は種類によって扱い方が大きく変わるので、それまでビーズで練習していたチームはかなり困ったはずです、今から演技を作り直すのか、と。
(社会人チームは練習する機会も少ないので、1年かけて演技を作っているチームもいます。うー、困る。更に短い時間で演技を変えて練習する時間もない、と。)
そして、エントリーが始まって、それも終盤に差し掛かったときにビニールもワイヤーも禁止、と来たわけです(2月13日)。
2月13日に突如発表されたルールがこちら。
「ロープは、ビーズ、ワイヤー、ビニール、ゴム状のロープを使用禁止とする。」 DDC HP
スピードはビニールが使えそうだからそれで練習していたチームもあったでしょう、実際に知っています。この時点で変わるのは結構きつい。
それと、素朴な疑問ですが、海外チームはビーズなしで戦えるのでしょうか。日本以外では、演技をするときの標準がビーズで、日本と一部のチームだけがAsicsなどの紐ロープを使っています。
色々と問題点があって複雑ですが、整理すると、
- ルールが発表された1月中頃で、ビーズが使えないことが分かった
- エントリーが開始された後に、ビニールやワイヤーが使えないことに変更された
- そもそも、World(世界大会)なのに、海外勢は紐ロープで戦えるのか
0. 事前情報、縄の種類
紐ロープ | 演技用(&スピード用) |
日本で一番広まっている、床を傷つけにくい。 |
ビーズロープ | 演技用&スピード用 |
海外で最も広まっている。初めてでも使いやすい。 遠心力が感じやすく、少しのひかっかりではびくともしないので、スピード用としても使用される。 ただし、重いので特に2分スピードなどではターナーがしんどい。 海外では体育館に土足で上がることから、床が傷つくことに抵抗があることが少ない。 |
ビニールロープ | スピード用 |
早く回すのに適している。ビーズより軽いため、長時間のターニングでも疲れにくい。 ただし、ジャンパーの足に少しでも当たると立て直しにくい。きちんと扱うには練習が必要。 |
ワイヤーロープ | スピード用 |
単なわとびではスピードで常用されている。 ただし、息を合わせることが重要なダブルダッチではビニールよりも難易度が高い。 その分、トップスピードや疲れにくさを求めるのには一番適している。 |
1. ルールが発表された1月中頃で、ビーズが使えないことが分かった
上で書いたように、学生でもかなりのところまで演技を作っているところもあったでしょうし、何より社会人チームが困ったと思います。
会場って多分、2ヶ月より相当前から予約していると思うんですね。だから、せめてビーズが使えないってことだけでもその時点からアナウンスして欲しかった。
ただ、ルールが発表されていない段階で演技を作るというのは、ある意味先走っているだけなので、ここはなんとか、
なんとか、
諦められるような気もします。
(上で書いたように、1つの演技を作るのに数ヶ月単位の時間がかかる以上、先走らないといけないのはそうなんですけどね。。。)
2. エントリーが開始された後に、ビニールやワイヤーが使えないことに変更された
これは非常にまずいですね。
ルールが確定したと思って、スピードをビニールで練習しているチーム、どうしましょう。残り時間は1ヶ月とちょっと。
3. そもそも、World(世界大会)なのに、海外勢は紐ロープで戦えるのか
上でも紹介した通り、海外ではビーズロープは当たり前の縄なんですね。これが使えないとなると、果たして実力が発揮できるのかどうか。
例えば、毎年コンテストを盛り上げている、アメリカのHot Dog USAなんかは、紐ロープで跳んでいるところを見たことありませんね。
折角の世界大会なので、各国のオリジナルな演技を存分に楽しみたいですね。
最後に
そう決まってしまったものは、特に会場の都合ということならば覆らないでしょう。
今年を教訓にして、是非、告知だけは早めにしておいて欲しいなーと、そう思います。