新しいなわとびの名称について -RTP法1.0(なわとび三数法1.0)
背景
なわとびには、縄の本数・回し手(ターナー)の人数・回す方向などの違いで多様な技が存在する。しかし、全国的に子供のころから親しまれてきたなわとびにおいて、名称の違いによって相互理解が妨げられる事例が散見される。
ここでは、口頭での会話でもすぐに理解できるような一般理論を構築することを目指し、第一歩として下記に示す「RTP法(なわとび三数法)」を提案する。表記しやすくなる点も見逃せない重要な点である。
なお、昨今の流行に則り、「ある程度の完成度で公開し、その後得られた知見を元に修正する」という方式を採用する。今回は初回ということで、「RTP法1.0(なわとび三数法1.0)」と名付け、随時更新することとする。
RTP法1.0(なわとび三数法1.0)
3つの数字で大まかななわとびの種類をあらわす事とする。
1つ目の数字:なわの本数
>2つ目の数字:回し手(ターナー)の人数
3つ目の数字:全体の人数
すなわち、Rope-Turner-People(RTP)である。
例
例を挙げることで理解を得られるはずなので、いくつか例を示す。
1. 5人で基本のトラベラー => 1-1-5(115)
この場合、縄が1本を使うので1つ目は1、1人が回すので2つ目が1、全体で5人いるので3つ目が5となる。数字の間に「-」を入れるかどうかは未定だが、入れた方が分かりやすい気がする。
2. 4人でダブルダッチ => 2-2-4(224)
ダブルダッチは縄が2本なので1つ目が2、ターナーは2人なので2つ目は2、全体で4人なので3つ目が4である。
3.
注意点
注意点としては、ある三数が与えられたとき、異なる2つ以上の跳び方が存在する可能性があるということである。
例えば、2-2-4は、
縄2本、ターナー2人、全体で4人ということだが、
- 4人ダブルダッチ
- 2人ホイールにジャンパーが2人
- 2人が単なわとびをしているトラベラー
などの候補がある。ダブルダッチ(1)と2人ホイール(2)は区別しにくいので仕方がないとしても、トラベラー(3)とは違う技といって差支えない。
この欠点は、紛らわしい三数の後に種別記号をつけることで解消できる。
上記の例の場合、
- 2-2-4D or 2-2-4DD
- 2-2-4W or 2-2-4WH
- 2-2-4T or 2-2-4TV
のような感じ。理解を容易にするため、紛らわしくないものでも文字を追加した方が良いかもしれない。
種別記号の使用は、このRTP1.0では必須とはせず、必要に応じて使い、次回のバージョンに反映させることとする。
想定される使用方法
1拍1拍についてRTP法を用いるわけではなく、ある程度の塊をまとめる目的で使用することを想定している。
例えば、8拍(1-8)毎に
1-8: 3-3-3 (始めの8拍は3人で単なわとび)
2-8: 1-1-3 (次の8拍はトラベラー)
3-8: 1-2-2 (次は2in1、1本の縄を2人が持って跳ぶ)
4-8: 2-2-3 (3人でダブルダッチ)
という感じ。
種別記号を入れると、
1-8: 3-3-3SR
2-8: 1-1-3TV
3-8: 1-2-3IN
4-8: 2-2-3DD
こういう感じでしょうか。
このように、大まかなイメージを素早く共有することが非常に容易になると思われる。
是非使用して改善点、要望などをお寄せください。